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3.PMBOKガイドの詳細 / 3-2.PMBOK v6とv7の違い / 3-2-2.PMBOK v7の新しいアプローチと影響

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　PMBOK v7は、従来のプロセス中心の管理から、より成果物重視かつ原則に基づくアプローチへのシフトが行われました。この変更は、現代の複雑で多様化するプロジェクトに対する対応力を高めるための重要な進化です。

1.原則に基づくプロジェクトマネジメント

　PMBOK v7では、12の原則がプロジェクトマネジメントの実践における指針として提供されています。これらの原則は、ステークホルダーとのコミュニケーション、柔軟性、チームの協働、価値の創出など、プロジェクトマネジメントにおける核心的な価値を反映しています。この原則に従うことで、プロジェクトマネジャーは状況に応じた最適な判断を下し、プロジェクトの成功に導くことができます。

2.成果物重視のアプローチ

　PMBOK v7では、成果物がプロジェクトの進行や完了の評価基準となり、プロジェクトの成果や価値の創出が重要視されます。これにより、プロジェクトの計画段階から完了まで、どのような成果を生み出すべきかという明確な指針が提供され、より戦略的な進行が可能になります。

3.アジャイルとウォーターフォールのハイブリッド化

　v7は、アジャイルとウォーターフォールの手法を組み合わせることができるフレームワークを提供しています。このハイブリッド型アプローチにより、プロジェクトのニーズに応じて最適な手法を選ぶことができ、例えば、アジャイル手法で迅速に進め、ウォーターフォール手法で定義された要件を確実に満たすことが可能です。

4.適応性と柔軟性の強化

　PMBOK v7では、プロジェクトの進行において適応性と柔軟性を高めることが強調されています。環境や状況の変化に対する迅速な対応能力が求められ、従来の堅固な計画主義に頼るのではなく、変化を前提とした計画と実行が推奨されます。