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3.PMBOKガイドの詳細 / 3-2.PMBOK v6とv7の違い / 3-2-1.PMBOK v6とv7の主要な違いと変更点
PMBOK v6とv7の間にはいくつかの主要な変更点があります。ここではその中でも特に重要な点に焦点を当てます。
v6では、プロジェクトマネジメントをプロセス群(計画、実行、監視、コントロール、完了)として整理し、各プロセスを一貫して実行することが重要視されていました。これにより、プロジェクトの進行において標準化されたステップが明確に示され、プロジェクトマネージャーはそれを順守することで進捗を管理しました。
v7では、このプロセス群の概念が廃止され、代わりにプロジェクトの進行がシステム的アプローチに基づいて進められるようになりました。プロセス間の明確な区切りがなくなり、柔軟性が増し、特にアジャイルや適応型プロジェクト管理に対応しやすくなりました。これにより、プロジェクト管理は動的であり、状況に応じて適切な手法を選択することが求められます。
v6では、10の知識エリア(スコープ、タイム、コスト、品質、リスクなど)に分けてプロジェクトマネジメントを分類し、各知識エリアに関する詳細なプロセスや技法が示されていました。この構造は、ウォーターフォール型プロジェクトに適したものです。
v7では、知識エリアという明確な枠組みが廃止され、原則と成果物という形で新たなアプローチが採用されました。プロジェクトマネジメントは、プロセスの実行というよりも、結果や成果物の達成に重点を置くようになり、柔軟かつ適応的な方法論が推奨されます。
v6では、従来型のウォーターフォール型プロジェクトマネジメントが主流でしたが、v7では、アジャイルや適応型の手法が積極的に取り入れられました。これにより、スクラムやカンバンなど、より迅速で柔軟な管理方法が、従来のプロジェクトにも適用可能になっています。v7では、従来型のアプローチに加え、より迅速かつ変化に強い手法を採用することがプロジェクト成功の鍵とされています。
v6では、プロジェクト管理において具体的なプロセスと手法に焦点を当てていましたが、v7では、プロジェクトの成果物とそれに至るための原則が重視されるようになりました。12の原則に基づき、プロジェクトマネージャーはプロジェクトを進める上での指針を得ることができます。この変更により、プロジェクトごとの独自性や環境に応じた柔軟な対応が可能になります。
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