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2.プロジェクトマネジメントの方法論 / 2-1.ウォーターフォール型プロジェクト管理
ウォーターフォール型プロジェクト管理は、工程を直線的かつ段階的に進める手法で、計画、設計、実装、テスト、リリースといった工程を順番に完了させるアプローチです。この手法は、もともとエンジニアリングや建築分野のプロジェクト管理手法として発展しましたが、1970年にウィンストン・ロイスの論文でソフトウェア開発への応用が提起されたことをきっかけに、IT分野でも広く採用されるようになりました。
ウォーターフォール型は、特に大規模かつ複雑なプロジェクトで、計画や進捗を明確に管理できることが特徴です。ただし、提案者であるロイス自身も、完全に直線的な進行は現実的ではないとして問題点を指摘しており、反復や柔軟性を補完する工夫が必要であると述べています。それにもかかわらず、ウォーターフォール型の段階的な進行は、特に要件が初期段階で明確に定まっているプロジェクトにおいて大きな強みとなります。
ウォーターフォール型が普及する以前、多くのプロジェクトではPDCA(Plan-Do-Check-Act)サイクルが用いられていました。PDCAは繰り返し改善を重視した手法で、現在のアジャイル型に通じる部分があります。一方、ウォーターフォール型は、一度立てた計画を一貫して実行する直線的なアプローチが特徴であり、特に文書化やリソース管理に強みがあります。この違いにより、ウォーターフォール型は計画重視の文化を持つ分野で広がり、確立されていきました。
ウォーターフォール型は、特に要件が変更されにくいプロジェクトや、進行状況を明確に報告する必要があるプロジェクトにおいて依然として有効です。一方で、変化への対応が難しい点が課題とされるため、現代ではアジャイル手法や他の反復型手法と併用されるケースも増えています。
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