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3.PMBOKガイドの詳細 / 3-1.PMBOKの基本概念 / 3-1-2.基本構成と主要な知識エリア
PMBOK(Project Management Body of Knowledge)は、プロジェクトマネジメントの実践において広く認知されたガイドラインであり、その基本構成はプロジェクトを成功に導くための体系的なアプローチを提供します。PMBOKガイドは、プロジェクトマネジメントに必要な知識エリアとプロセス群に基づいており、これらはプロジェクトのライフサイクル全体にわたって適用されます。
PMBOKガイドは、主に以下の2つの大きな構成要素で成り立っています。
知識エリアは、プロジェクトマネジメントの特定の分野で必要な知識とスキルを定義したものです。これにより、プロジェクトの管理におけるさまざまな側面を包括的に扱うことができます。
プロセス群は、プロジェクトを実施するための一連の活動を示します。これには、「立上げ」、「計画」、「実行」、「監視・コントロール」、「終結」 という主要なプロセスが含まれ、各プロセスがプロジェクトの進行をサポートします。
PMBOKガイドのバージョン6(v6)では、知識エリアとプロセス群に基づいた詳細なプロジェクトマネジメントのフレームワークが提示されており、特に10の知識エリアが重要視されています。これに対して、バージョン7(v7)では、より柔軟でアジャイルなプロジェクトマネジメントの手法が強調され、知識エリアの枠組みをより広範囲に適用できるようにしています。この進化は、従来のプロセス主導のアプローチから、成果と適応性に焦点を当てたアプローチへの移行を反映しています。
PMBOKガイドで扱う主要な知識エリアは、プロジェクトの成功に向けた管理を行うために欠かせない要素です。以下は、発足当初から重要視されてきた主要な知識エリアです。
プロジェクト全体を統括し、プロジェクトの進行中に生じるさまざまな要素を調整するための管理活動です。統合管理は、計画から完了まで一貫してプロジェクトの整合性を保つ役割を担います。v6では、このエリアはプロジェクトの開始から終了までの調整と統括に重点が置かれていますが、v7では、柔軟でダイナミックな意思決定が強調されています。
プロジェクトの範囲を明確に定義し、必要な作業を管理するための知識エリアです。v6では、スコープの計画、定義、管理に関する具体的な手法が示されており、v7ではスコープの柔軟な管理と変更への適応力が求められています。
プロジェクトのスケジュールを作成し、進捗を管理するための活動です。v6では、タイムラインの管理と詳細なスケジュール作成に焦点が当てられていますが、v7では、アジャイル手法を取り入れた柔軟なスケジュール管理が推奨されています。
プロジェクトの予算設定とコストの監視に関する知識エリアです。v6では、コスト見積もりから予算設定、コストコントロールまでが詳細に述べられています。v7では、コスト管理の透明性と、変化する環境に適応できるコスト戦略が重視されています。
プロジェクトにおけるリスクを特定し、評価し、対応策を講じるためのプロセスです。v6では、リスクの管理に関する詳細なプロセスが提示されていますが、v7ではリスクをより柔軟に捉え、チーム全体で対応策を考案することが強調されています。
PMBOKガイドは、プロジェクトマネジメントのための基礎的なフレームワークを提供します。知識エリアとプロセス群は、プロジェクトの成功に向けて効果的に管理するために不可欠です。バージョン6とバージョン7の間では、プロジェクトマネジメントのアプローチに変化がありますが、基本的な知識エリアの重要性は変わらず、柔軟性と適応性が求められるようになっています。これにより、プロジェクトマネジメントの実践がより効率的かつ成果志向で行われることを目指しています。
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