「プロジェクト・プロジェクトマネジメント 学び舎」の一般公開を始めました。これから順次コンテンツを増やしてまいります。
活用事例
1.プロジェクトマネジメントの基本 / 1-4.リスク管理の具体的手法 / 1-4-2.リスクマトリックスを用いた管理
1-4-2.リスクマトリックスを用いた管理
リスクマトリックスは、リスクの発生確率と影響度を評価し、それに基づいてリスクに優先順位を付けるための強力なツールです。リスクマトリックスを用いることで、どのリスクに最も注意を払い、どのリスクを先に対策すべきかが明確になります。
例えば、ある建設プロジェクトにおいて、リスクマトリックスを活用して「遅延リスク」「予算オーバーリスク」「安全性に関わるリスク」など、さまざまなリスクを評価しました。リスク評価においては、リスクの発生確率（高・中・低）と影響度（重大・中程度・軽微）を軸にリスクを分類し、高リスクで発生確率が高いものから対策を講じました。これにより、リスク管理の優先順位が明確になり、限られたリソースを効率的に投入することができました。
リスクマトリックスを使用する際のポイントは、リスクの特定から評価、対策の実行までを一貫して行うことです。また、定期的にリスクマトリックスを更新し、新たに発生したリスクを反映させることで、リスク管理が常に現実的で効果的なものとなります。
