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7.ソフトウェア開発の知識 / 7-2.オブジェクト指向プログラミング（OOP） / 7-2-1.オブジェクト指向プログラミングの核心

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　OOPの核心は、ソフトウェアを「オブジェクト」という単位で構築することにあります。オブジェクトとは、データ（プロパティ）とそのデータを操作する手続き（メソッド）を1つにまとめたものです。このアプローチにより、現実世界の問題を直感的にモデル化できるようになります。

OOPの三大要素

1.カプセル化

• データとその操作を1つにまとめ、外部から不必要なアクセスを制限する。
• メリット：変更による影響を最小限に抑え、コードの保守性を向上。

2.継承

• 既存のオブジェクト（親クラス）の特性を引き継いで新しいオブジェクト（子クラス）を作成する。
• メリット：コードの再利用性を高め、新たな機能を効率的に追加可能。

3.ポリモーフィズム

• 同じ操作が異なるオブジェクトで異なる振る舞いを持つ。
• メリット：柔軟な設計が可能になり、拡張性が向上。

　PM視点で特に注目すべき点は、これらの要素がチーム内のコミュニケーションや設計意図の共有を容易にすることです。例えば、エンジニアが「この部分は親クラスから継承しています」と説明した際、その背景を理解することで議論がスムーズに進むでしょう。

OOPがプロジェクトに与える利点

可読性の向上：

各オブジェクトが自己完結的に設計されているため、コードの意図が明確。

保守性の向上：

変更の影響範囲が限定され、修正が容易。

スケーラビリティ：

新たな機能追加や仕様変更に柔軟に対応可能。