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2.プロジェクトマネジメントの方法論 / 2-5.プロジェクトの完了と振り返り / 2-5-2.レトロスペクティブ活用による改善
プロジェクトの完了後、チームが集まって行う「レトロスペクティブ(振り返り)」は、チームの成長を促進するための重要な機会です。このプロセスでは、過去のプロジェクトで何がうまくいき、何がうまくいかなかったのかを徹底的に分析します。その結果、次回のプロジェクトに活かせる改善策を導き出すことができます。
アジャイル開発のプロジェクトにおいて、定期的なレトロスペクティブを実施しました。このプロジェクトでは、複数のスプリントを経て開発を進めていく中で、進捗の遅れやチーム内でのコミュニケーションの齟齬が問題となりました。レトロスペクティブを通じて、以下の点が改善点として挙げられました。
仕様に対する認識の違いや、優先度が異なることがしばしば問題となりました。これにより、重要なタスクが後回しにされることがありました。レトロスペクティブでは、この問題を解決するために、次のスプリントで毎日のスタンドアップミーティングで進捗を確認し、仕様の解釈を明確にするよう改善策を決定しました。
スプリントの計画時に、全てのタスクが細かく分解されていないため、予期しない問題が発生することが多かったことが指摘されました。この問題を解決するため、次のスプリントではタスク分解をより徹底し、スプリント計画の初期段階で問題を特定することを重視しました。
フィードバックが適切なタイミングで行われていなかったため、プロジェクトの後半に問題が明らかになることがありました。このため、レトロスペクティブでは、レビューサイクルを短縮し、スプリント内でのフィードバックを強化することが決定されました。
レトロスペクティブで得られたフィードバックを基に、チームは以下の改善策を実行しました。
スプリント計画の初期段階でタスクを小さく分解し、実行可能な単位で進めることにより、予期しない問題を減少させました。
チームメンバー間で情報を共有し、問題が早期に発見されるよう、毎日短時間で進捗確認を行うことを習慣化しました。
スプリント終了後のレビューだけでなく、スプリント内での迅速なフィードバックを行い、問題を早期に解決しました。
このように、レトロスペクティブを活用することで、チームの働き方やコミュニケーションの質を向上させ、次回のプロジェクトでの成功に繋げることができました。
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