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2.プロジェクトマネジメントの方法論 / 2-1.アジャイル導入の成功事例 / 2-1-3.開発スピードが向上した事例
アジャイル開発は、スプリントに限らず、そのフレームワーク全体が効率性を追求する仕組みで成り立っています。今回は、スプリント以外の視点から、アジャイル導入によって開発スピードが向上した具体的な事例を紹介します。
アジャイルでは、プロダクトバックログを使用してタスクを管理します。これにより、重要度の高いタスクから着手でき、開発の初期段階から最大限の価値を提供できます。
あるECサイトの開発プロジェクトでは、従来の全機能を一括で計画する方法ではなく、顧客がすぐに使いたい「購入機能」や「商品検索機能」を優先して実装しました。この結果、プロジェクト全体のリリースが遅れることなく、初期段階で売上を生むことが可能になりました。
アジャイルでは、チームが自主的に課題を選び、解決策を決定する権限を持つため、リーダーからの細かい指示を待つ時間が削減されます。
某スタートアップでは、リードエンジニアが常に全ての決定を行っていた従来の方法から、各メンバーが担当領域に責任を持つ形に移行しました。その結果、複数のタスクが同時並行で進行し、リリースまでの時間を3割短縮できました。
アジャイルでは、タスクの可視化やコミュニケーションの効率化を支援するツール(Jira、Trello、Slackなど)が導入されます。これらのツールにより、タスクの進捗確認や課題の共有がスムーズに行えるようになります。
国際プロジェクトでの事例では、複数のタイムゾーンにいるチーム間での進捗共有に問題がありました。アジャイル導入後、Jiraを使った可視化されたタスク管理とSlackでの定期的なオンラインスタンドアップミーティングを組み合わせた結果、コミュニケーションロスが解消され、開発スピードが格段に向上しました。
開発スピード向上の鍵は、「無駄」を削減することです。以下の方法が効果を発揮しました。
長時間の会議を廃止し、必要最低限の短いミーティングで代替することで、実際の作業時間が増加。
チーム全体での作業効率が20%向上。
アジャイルでは「計画を完璧にする」よりも「早く動き、調整する」ことを重視。これにより、後から要件が変わった場合の手戻り作業を最小限に抑えた。
手戻り工数が従来比で半減。
従来のウォーターフォールモデルでは、リリース直前に発覚する問題の修正によりリリーススケジュールが遅延することがよくありました。しかし、アジャイル導入後は、早期にタスクを分割して取り掛かり、フィードバックを逐次取り入れることで、開発スピードが大幅に向上しました。
また、アジャイルの効果を最大化するには、チームが新しいプロセスに適応する時間を与えることが重要です。初期段階での混乱はあるものの、導入後はリリースサイクルが短縮され、顧客への価値提供が迅速に行えるようになります。
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