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2.プロジェクトマネジメントの方法論 / 2-2.アジャイルプロジェクト管理の基本 / 2-2-2.アジャイル開発のメリットとデメリット
2-2-2.アジャイル開発のメリットとデメリット
アジャイル開発のメリット
1.顧客満足の向上
アジャイル開発では、頻繁なリリースと顧客のフィードバックを反映することで、顧客満足度を高めやすくなります。
2.変化への柔軟な対応
要件変更や新たなニーズに素早く対応できるため、進行中でも柔軟に開発を進めることが可能です。
3.リスク管理の容易さ
小さなイテレーションで開発が進むため、早期に問題を発見でき、リスクを早期に管理できます。
4.迅速な成果物の提供
短期間での反復開発により、動作するソフトウェアを早期に提供できるため、進捗が目に見えやすいです。
5.チームのモチベーション向上
自律的なチーム運営と頻繁なコミュニケーションにより、チームの士気や協力関係が向上しやすいです。
6.高い品質の維持
継続的なテストと改善を行うため、品質の向上が常に追求されます。
7.市場投入までの時間短縮
必要な機能を優先的に実装し、最小限の製品を早期に市場に投入できるため、競争優位性が得られます。
アジャイル開発のデメリット
1.計画の不確実性
長期的な計画を立てることが難しく、初期段階で詳細なスケジュールや仕様が決定しにくいことがあります。
2.スコープの膨張
顧客の要望や変更が頻繁に発生するため、プロジェクトが進むにつれてスコープが膨らみがちです。
3.ドキュメント不足のリスク
ドキュメントの作成が後回しになることが多く、後で新しいメンバーが参画した際に、理解が難しくなる場合があります。
4.顧客との密な連携の負担
顧客と頻繁にコミュニケーションを取る必要があり、特に顧客が関与しない場合には進行が遅れることがあります。
5.チームメンバーのスキル依存
チームのメンバーに高いスキルと自律性が求められるため、メンバーの能力に依存する部分が大きくなります。
6.スケールの問題
大規模なプロジェクトや複数のチームが関与する場合、調整が難しくなることがあり、アジャイルのメリットを最大限に活かすことが難しくなる場合があります。
7.リソースの制約
リソース（人員や時間）が限られている場合、アジャイルのサイクルを維持するのが難しくなることがあります。
補足
上記のとおり、「アジャイル開発」手法にもメリットとデメリットがあります。ここに上げたものだけではなく、取り組むプロジェクトによって、メリットやデメリットも変化します。 ただ、「デメリットが回避できるようなプロジェクト／メリットの効果が出やすいプロジェクト」の場合には、「アジャイル開発」手法は、有効な手段（手法）になります。
