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2.プロジェクトマネジメントの方法論 / 2-3.ハイブリッドアプローチの実践 / 2-3-3.複数手法によるコスト削減を実現

ハイブリッドアプローチのもう一つの大きな利点は、コスト削減に貢献する点です。ウォーターフォール型とアジャイル型を組み合わせることによって、開発の初期段階で確実に要件を固めることができ、後々の変更やリスクを抑えることが可能になります。また、アジャイル型を適用する部分では、リリースを小さく頻繁に行うことにより、早期に問題を発見して修正することができ、後半の大きな修正コストを削減できます。

また、進捗管理においても、ウォーターフォール型で全体の進捗を把握しつつ、アジャイル型で部分的に進めることで、予算を適切に管理できます。特に、予算に制限がある場合、柔軟にリソースを調整することで、無駄を省きつつ効率よく進行することが可能になります。

　このように、ハイブリッドアプローチは、大規模なプロジェクトの中で複数の手法を適切に組み合わせることにより、効率化、リスク管理、品質向上、コスト削減を実現する非常に有効な方法論です。プロジェクトの進行中に出てくるさまざまな課題に対して、柔軟に対応できるという点が、ハイブリッドアプローチの最大の強みと言えます。